ちぃ

ガーンジー島の読書会の秘密のちぃのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

★4.5 ジュリエットはマネージャーのシドニーと恋人のマークがそばにいて小説家として順風満帆であった。その彼女のもとにド―シー(ガーンジー島で酪農をしている)という差出人から手紙が届く。彼は「ガーンジー島 読書とポテトピールパイの会」という読書会に属していて、ジュリエットの事を知ったのは、彼が手にした本に彼女の名前と連絡先があったからだという。彼は欲しい本があってそれがロンドンのどこで買えるのか質問がしたかったのだ。しかし、ジュリエットはその読書会の名前が気になり彼に手紙で質問し、交流が始まる。

会のメンバーは、エベン(郵便局で働く)アメリア(戦争で娘を亡くす)エリザベス(アメリアの娘の親友で本島から彼女の死を知って訪れる)アイソラ(夢見がちな女性)。ガーンジー島は戦争中、ナチスの占領下におかれ、家畜を育てることも食べることも許されなかったが、ある日会のメンバーのアメリアの隠して豚をみんなで集まり食べ、その帰りにナチスに見つかり外出理由を問われ咄嗟に読書会を開いていたと嘘をつく。彼らは大慌てで読書会を開いているという既成事実を作ることになる。ジュリエットはこのことを聞いて興味を持ち、直接ガーンジー島を訪れることを決める。その直前彼女は恋人のマークに波止場でプロポーズを受ける。島に着くと会のメンバーと読書会をすることになる。しかしその場にエリザベスはいない。彼らに聞いても話したくない様子。しかしジュリエットはそのことに関心を示し、彼らと同じ時間を過ごすことで彼らの警戒心を解き、戦争中何があったのかを聞き出す。エリザベスはドイツ軍の軍人で医師の男性と恋に落ちた。そして読書会に彼を招い次の日、彼は夜中抜け出したことがばれ、この地を離れさせられ軍艦に乗っている時に攻撃されそのまま亡くなってしまったという。その時エリザベスのお腹には彼の子どもがいた。子どもも2歳になったある日事件が起こった。このあたりには捕虜がつれてこられ奴隷として働かされていた。その一人の少年が収容所から逃げ出し、けがをしていたことからエリザベスはド―シーに娘のキットを預け、これから診療所に薬を取りに行くと。ド―シーは娘もいるのに危険を冒す彼女をとがめたが彼女は診療所に向かう。その途中、少年は射殺され、彼女も捕まってしまい、本島に送られる。その後、キットはド―シーに育てられ彼の事をパパと呼んでいた。貝のみんなはエリザベスが戻らなければキットはドイツ人の血を引くので彼らに連れていかれてしまうのではないかと考え恐れていた。ジュリエットは軍人のマークにエリザベスの行方を追ってほしいと頼む。ある日マークはジュリエットの前に、突然エリザベスの行方を調べて持ってくる。エリザベスは逮捕後ドイツに送られたが、その監獄で看守に暴力を振るわれていた少女を助けようとして射殺されたという。ジュリエットはそれを皆に告げ、マークと共にロンドンに戻る。しかし、ガーンジー島でのことが胸につかえジュリエットは何も手につかなくなる。マークとの関係も何か違うと思い始めていたジュリエットは、彼との関係にも終止符を打つ。そこへ彼女のマネージャーのシドニーが来て彼女に「彼らの事を書かなければ君は前へは進めない」と告げ、彼女は本を書きだす。そして書き上げたものをド―シーたちのもとに送る。彼らの事を書かないと誓ったのにそれを破ってしまったことを詫びながら。この本を読んだド―シーは船に乗りロンドンに向かう。一方ジュリエットもガーンジー島へ向かおうとし、2人は波止場で出会う。そして2人は愛を確認し合う。その後、2人は結婚し、キットと三人で幸せに暮らすのだった。

少しの謎を解き明かしていく感じで最初から早く次が見たいとわくわくする気持ちに。みんなの胸にしまわれた戦争のつらい記憶。キットの無邪気な様子が胸を打つ。ド―シーの心優しい働く男感がたまらない。絶対最後はド―シーとジュリエットがくっつくってわかっていても楽しんで見れた。人それぞれの幸せの形が垣間見れた。それにしてもシドニーがかっこいい。メガネがいい感じ。ダウントンアビーに出てた人が4人もいて安定のキャスティング。
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