人口増加が深刻な問題となり、一人っ子政策が徹底され、ガチガチの管理社会となった近未来ディストピアで、七つ子として生まれてしまった主人公達は、それぞれ曜日の名前を付けられる。
各々が名前の曜日にだけ外に出て、社会的には七人で一人の人物を演じる生活を続けて大人になっている。ウィレム・デフォーが彼女達を匿い育てる祖父役を演じてますが、一人が不慮の事故で人差し指を無くした際は、全員の人指し指を落とすという鬼のような徹底ぶりに戦慄。
月曜日が行方をくらませる所から物語は転がり始めるのですが、アクション、サスペンスとしてハイレベルなエンターテイメントが堪能できました。
かなりデフォルメされてはいますが、植物の遺伝子組換え技術や一人っ子政策等、劇中描かれるのは現在社会の延長線上にあることが想像できてしまう点も実に恐ろしい。
これはなかなかの良作。