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レジェンダリーのrejocquのネタバレレビュー・内容・結末

レジェンダリー(2017年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

何がなんだか分からない汗すぎて
ちょっと調べたのですが、ローマ法王がキリスト教を国教と認めてから、数百年後の世界。
ノルマン人がすっげえ野蛮な印象でしたが、フランス人もノルマン人扱いなんですね。
あの裏切り者のクズが、国王はローマ法王気に入ってないって言ってたので、当時のフランスの状況をwikiってみた。国王とはいえ、日本でいう大名くらいの権力しかなかったらしい。
だから、世界をキリスト教で掌握しつつあるローマ法王うぜえって思ってたってことなのかな。
文化レベルがかなり低い蛮族みたいなのがいたけど、あれはアイルランドのもともとの民族なのかな。
ノルマン人は侵略側だもんね。
で、「the rock」と呼ばれていたマティアの石という聖遺物。正直あのおっさん誰や状態で始まったのですが、ユダ分の欠員を埋めたオジサンだそうな。
つまり福音を伝える、イエスの12人の弟子の人。
あの冒頭は石打ちの刑といって、「異端」と言われていたけど、ユダヤ人たちが処刑したそうな。
ただ、マティアの活動はまるで書物に記されておらず、ほぼ伝説扱いって書いてた。
故に邦題がレジェンダリーか?

昔は「遠征」がいかに下の人たちには負担だったかよくわかるよな。
アイルランドから、ローマだから、海渡らないとあかんのやけど、あのボートでそもそも行けたんだろうか?
文化のある人も街も無くてなんの文明も感じなく、ひたすら無謀な旅に感じました。
昔のああいう拷問器具って、お上の人たちによって娯楽化されてるからほんと趣味悪いよね。あの程度でよかった。

バーンサル氏とトムホのために見たかっただけなので、予想以上に意味わからなかったので少し困ったが、役者さんたちのおかげで見応えがあったような。
なんか今ほど武術確立されているようには見えず、みんな弱っちい中、ミュートが立ち回るのは
確かに悪魔のように見えていたかも。
ダーマッドとミュートの確かな絆や恩が絶対で、ミュートは神というより、ダーマッドを信仰していたように見えたのは唯一感情移入できる部分だった。

いくつか現代を見直すメッセージがあったが、
厳格な宗教家が言っててもなんの説得力もなくてw

人は戦うものであるから、努力して平和を手に入れねばならない。
人の世は最初から平和だったことは無かった。

このシーンでダーマッドが少し涙ぐむのがよかったね。ピュアで正義感が強い役似合うなあ。

あ、あと
聖遺物の力を描く上で、ファンタジックすぎない鐘の音のえがき方がよかった。
剣のぶつかる音だったり、ほんとに鐘の音だったり。
偶然や確率は神の手に託されていたと思われていた時代だから、ああいった出来事の全てが福音やら神話やらになったんだろうなあ、って感じだった。

マティアもくじ引きで12使徒に決まったそうだよ。

ラスト、ホントに海渡れるの?仲間内も微妙な関係性、うまく行く確率かなり低そうな状況で
ミュートを犠牲にしてしまったダーマッドは正直石とか最初からどうでも良かったのにさらにどうでもよくなったし、あのクズ野郎は信仰心じゃなくて教会への恐怖と父親への罪悪感だけで行動しているとわかったあたりから、もうこの旅は一体何なんだ状態。
「果たして信仰とは」ってなったラストでしたね。

信仰心も忠誠心も無いからなかなか分からない映画だったけど、ミュートの演技は素敵だったなあ。
既にパニッシャー要素あったよね。

急な丘を駆け下りるダーマッドトムホのバランス感とか体の軽さとか運動神経良さそう感にじみ出てた笑
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