深夜放送

007/ノー・タイム・トゥ・ダイの深夜放送のネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

M「作ってたバイオ兵器盗まれて悪用されちゃったぁ」

アホ!!!!!!!!!!!!!!!!

みたいな映画でした。いやこう書くと面白くなさそうに聞こえるけど、『スカイフォール』から007に入った私としてはダニエル・クレイグの007の終わりがあれで本当に良かったと思った。ラストバカ泣きしたし……劇場で泣いてたの私だけだったけど……。
『スペクター』のあのラストからノータイムトゥダイ(死んでる暇はない)に繋がるの最高!と思いつつも、最近のシリーズモノの新作は新しい要素入れようとして失敗しがちだからな……と不安だった。
でも007が黒人女性という新要素もいい塩梅にスパイスが効いていて気にならなかった。最初に007って名乗られた時はキャストで既に発表されたのに「……すぞ」とはなったけど。
でもこれから00部門の一人としてレギュラーとして出るのは普通に良いんじゃないかなと思えるキャラの良さ。
『ノータイムトゥダイ』全部観終わった後だと『ノータイムトゥダイ』というタイトル以上のタイトルはないなと。
あと初日に観て良かった。ネタバレ食らってたら面白さ半減だったな……。

ラスボスのサフィンはもう少し心情を分かりやすくしても良かったのでは……?
バイオ兵器を使った世界の洗浄がしたいのか、家族が欲しいだけなのかよく分からなくて掴み所がないキャラだった。でもサフィンの素性を隠すマスクに能面を選んだ理由が「柔と剛の両極面を持っているから」らしいので、そういう意味ではサフィンの描き方は成功だったのかな〜と。

あとボンドガールとして映画の前半にアクションシーンを見せてくれたアナ・デ・アルマス、黒髪とセクシーなドレスがカッコイイのに緊張しいではにかみ屋な可愛い一面があって、登場が少なかったのが勿体ないな。
アメリカ……というかCIAはこれからよく絡む要素になっていきそうだから、それこそ次回作の新生007と共に期待して良いのかな?

007としてのジェームズ・ボンドが死んだらそこには何が残るか?という問に対して「誰も残らない(なぜなら007じゃないジェームズ・ボンドはジェームズ・ボンドじゃないから)」というノータイムトゥダイの答えは最高!でした。「……しかし彼が愛した時間は残る」という付け加えの答えも含めて。その答えの象徴である007の子供であるマチルデが聡明だけど幼くチャーミングなのも良い。勿論青い目なのも。

ノータイムトゥダイは007シリーズ知らないと置いてけぼりで面白くない人居るだろうな……とは思ったけど、私としてはダニエル・クレイグに捧ぐ007の死が『ノータイムトゥダイ』で本当に良かったな。

良い映画でした!
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