ちぃ

かもめのちぃのネタバレレビュー・内容・結末

かもめ(2018年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

舞台女優で成功したイリーナ。
その愛人で作家として名声を得たボリス。
イリーナの息子で作家を目指しているコンスタンチン。
その恋人で田舎の裕福な地主の娘で女優を目指すニーナを中心とした恋愛を描いた、チェーホフの同盟戯曲を映画化した作品。

イリーナの兄が体調を崩し、都会から領地のある田舎で、静養を始め、そこを訪れる面々とその領地で働く人々。
彼らはそれぞれに心の奥に悲しみを抱えていた。

ニーナ(シアーシャ・ローナン)は才能の有無から、コンスタンチンを捨てボリスを選ぶ。
ここの描写が私には、自分が女優になるためには手段を択ばないという彼女の狡猾さを感じた。最後、人生の谷を経験したニーナが、それでもボリスへの愛を語るから、ちょっと違和感。

それでもこの映画に出てくるそれぞれのキャラクターたちの個性が確立されていて、思ったよりも楽しめた。
でもとにかく救われない。

#unext
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