くじら

スクリームのくじらのレビュー・感想・評価

スクリーム(1996年製作の映画)
4.4
最高〜〜!!!

イントロデュース殺人の恐怖と間からして見事。完璧な映画。
「キラーちゃん彼氏説」濃厚化シークエンスなんて説明量と見せ方のバランスに思わず「完璧だ…」とつぶやいてしまった。
フレディセーターとかホラー映画談義とかに花を咲かせながら、同時にホラー演出スタンプラリーを続けているのに何故か話がまとまるのは、ちゃんと緻密なウェス印。

ウェス・クレイヴンの若者たちは、その時代の寵児たる自らを存分に謳歌していて大好き。この時代であること、若者であることに必然性しかない。トラウマの説明に先立ってシドニーが性交渉に向けて進もうとした気概には泣ける。

「人生は終わらない映画。ジャンルは選べない。」
断りを都度都度入れながら映画とリアルを混ぜてゆき、「ビデオカメラでの盗み見」と「映画としての盗み見」を交互に見せてゆくシーンは、王道だけど洗練されてる。こういうユーモアが人生には大事だ。

そしてウェス作品は、時代に愛し愛されたティーンズが生き生きと輝き、テレビに突っ込むほどメインカルチャーを愛しながら終わっていく。

最高ガールズに拍手を!ゲイル・ウェザーズでした。
くじら

くじら