くじら

スクリームのくじらのレビュー・感想・評価

スクリーム(2022年製作の映画)
3.5
「メッセージ性の強いホラー映画が主流の今だからこそ、内容のないスラッシャーホラーを撮りたいのです」

が画面を覆い尽くす、多幸感たっぷりの落語スリラー👻

ウェス・クレイヴンに捧げるシリーズ5作目。やっと見たわよ。

私は『スクリーム4』のレビューでこう書いた。
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『スクリーム』シリーズは、メタの位相が少しずつ変わってきており、
❶映画の文脈
❷映画体験
❸映画作成
❹映画の続編
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言うなれば今回は『映画のリメイク』そして「映画の"落語"化」への挑戦じゃない?

『スクリーム』というテーマが演目化する。

最初の「電話がかかるシーン」を現代においてどうリメイクするか。家の電話が鳴り、しかし手元にはもうスマートフォンがある。

自己破壊と再構築のバランスが小気味良い。
本作に「5」のナンバリングがないことにも意義を感じてしまう。
ウェスの死そのものも演目のスパイスにしてしまうビッグリスペクトも最高!

あとシリーズ通して1番キルシーンが痛かった気がするよ。

やっぱ銃殺は驚くほどあっさりと、そして天下のシスターフッド。これは外せないよね。
くじら

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