Eyesworth

スクリームのEyesworthのレビュー・感想・評価

スクリーム(1996年製作の映画)
4.8
【ホラー映画オタクこそ背後に気をつけろ】

ホラーの名手ウェス・クレイヴン監督の名作ホラーパロディ満載の1996年の一作。

〈あらすじ〉
カリフォルニアの田舎町、ウッズボローで殺人事件が起きた。高校生ケイシーが不気味な電話を受けた後、恋人と共に惨殺されたのである。同じ高校の女生徒シドニーもまた、その電話を受けていた。彼女はマスクを被った人物に襲われたが、駆けつけた恋人ビリーに助けられる。だがビリーは犯人として疑われ、逮捕されてしまった。しかし、またもシドニーに不気味な電話がかかってきたのだ...。

〈所感〉
冒頭15分のテンポがすんごい心地よくて面白い。ただ、ヒロインっぽいドリュー・バリモアの出番はめっちゃ短い。後半にかけても勢いそのままにすんごい面白い。映画の中でホラー映画あるあるを沢山詰め込んできて、よくありがちなブロンドで巨乳の女性が殺されるシチュエーションをなぞっているのがメタ的で素晴らしい。はいはいこうはならないんだろうなー、からの結局そうなるんかいという逆の期待と裏切り、反復と差異が絶妙で終始笑えた。犯人が最後までわからず、そういうパターンがあったか!とやられてしまった。ルールはルールに則り、それでもまだ遊びの要素はあるんだよ、と監督が告げているようである。これだからホラーは堪らない。ますます好きになった。スリルの中にある楽しさ。我々の人生はホラー映画である(違う)。
Eyesworth

Eyesworth