U-NEXT配信終了滑り込みで、アニエス・ヴァルダの未鑑賞のこちらを。
晩年のアニエス・ヴァルダは出立ちからしてチャーミング。白髪を半分染めた髪型が似合いすぎている。このドキュメンタリーの相方である写真家でアーティストのJRがこれまたナイスキャラで、この歳の差を吹き飛ばす相性の良さの2人のやり取りに心温まる。
若かりしゴダールの如く、常にハットとサングラスを決めているJR。
JRの発案なのかはわからないが、フランスの村々を旅して周り、人々の写真を撮り、そのポートレートをあらゆる壁に転写していく。アートな取り組み。それぞれの人の生き様が顔に表れていたり、自分たちの生き方を誇りに感じるように自分の写真を眺めている風景がよかった。海辺の写真が1日で消えてしまうのも偶然。
アニエスたちも自分たちを探す旅。後半のゴダールの引用やゴダールの家のくだりもよかった。「落穂拾い」や「ダゲール街の人々」にも通じるドキュメンタリー。