友罪のはならびのレビュー・感想・評価

過去に犯した罪(特に自我の芽生えていない幼少期)とその後どう生きるのか、血縁があるというだけで家族はどこまで罪に責任を持たなければいけないかという、世間と道徳と家族のテーマで非常に面白かったが、少し加害者に寄りすぎな気もした。
特に実在の事件を元にしている分(しかも加害者が自伝を出して一世を風靡したのも記憶に新しい)、最後ここまで美しさと浄化にしてしまってもいいのかと思った。私の考え方は作中の「加害者は一生笑ったり幸せになってはいけないのか」というテーマに触れてしまうのだろうか… …