マインド亀

ブラッド・スローンのマインド亀のレビュー・感想・評価

ブラッド・スローン(2016年製作の映画)
4.0
●アマプラ見放題終了間近のこの映画、前情報全く無しで、期待せず観てみたのですが、これはめっちゃくちゃ面白かったです!

●元々は仕事もプライベートも順風満帆なスーパーエリートの主人公ですが、運転中の一瞬の脇見運転から、ギャングが殺し合うアポカリプスな刑務所生活に怒涛の転落!そこから家族を守るために終身刑覚悟でトップにのし上がる物語。

●最初はタッパの高いインテリエリートの主人公が、ギャングヒエラルキーを登るに連れてタトゥーバリバリでムッキムキのバッキバキプリズントレーニング筋肉になっていくのは、まぁー、本っ当すごい!このメタモルフォーゼ!演じるニコライ・コスター・ワルドーも、どうやっても実際に単に鍛えまくるしかないと思うんだけど、どうなのかな?

●で、ギャングのボスは看守を自由に動かし、シャバの部下たちに命令することで家族を人質に取るなどして監獄内を自由に横行。(そしてお金を持ってそうな高齢者の自宅に押し入らせ…というのは全くの嘘ですが、)これって最近巷を騒がしている「ル○ィ」事件とタイムリーに合致してしまっておりますよね……真っ先に思い出してしまいました。まさに今見るべき作品ですね。

●随分前に韓国ドラマの「刑務所のルールブック」を観たのですが、あっちはまだまだ話の通用する人情噺なので、当然バイオレンスな描写はなく牧歌的な印象。「暁に祈れ」のタイの刑務所はもっと原始的で環境そのものが世界最悪でした。が、この作品では頭の切れるギャングが頂点なので、そいつらの懐に飛び込めるかどうかが人生の分かれ道。ただしギャングの懐刀になったとしても罪を重ねて終身刑になるか、数年間でボロ布のように使い古される(ア○ルも)か、やっぱり今作の監獄も辛いですね。

●とにかく刑務所に入れば、ドラえもんの四次元ポケット感覚でア○ルに道具を入れて運べるように開発されることがわかりました。刑務所では身体の使えるところは何でも使われます。まじで入りたくないので、脇見運転ダメ!ですね。気をつけましょう!
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