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ダ・ヴィンチ・コード エクステンデッド・エディションのyasu555overseasのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

さっきCATVで見た。最初のオリジナル版"ダヴィンチ・コード"も鑑賞済み

トム・ハンクスが演じるロバート・ラングドン教授とオドレイ・トトゥが演じるソフィー・ヌヴーがイエスキリストの継承者であるマグダラのマリアの子孫と関係する聖杯を巡る殺人事件に巻き込まれてフランス警察やカトリック教会と手を組むオプス・デイの殺し屋:シラフに追われながら、聖杯の在処と謎を解明するストーリーです。

ロバート・ラングドンが演じたトム・ハンクスの巧みな推理力と想像力と観察力を発揮させた演技力に賞賛。
オドレイ・トトゥも重要なキャラである事も見逃せず、必見で関わってました。

シラフ役のポール・ベタニーが神を崇拝し、神の使者として聖遺物、聖杯を探索して解明しようとするロバートとソフィーを狙ったり、シスターやルーヴル美術館の館長であるジャック・ソニエールを殺すあり得ない神の意に反した犯行で過去の殺人やシスター、館長のジャックを殺した事でシラフが背負った罪業を自分自身を戒める為に体を鞭で思いっ切り強く叩くシーンはやばかったです。神を崇拝して殺すイカれっぷりが普通ではあり得ないくらい罪業でした。

ジャン・レノがフランス警察のファーシュ警部役で演じてたのはロバートとソフィーを殺人の容疑者として追跡する凄く気になる必見な役柄でした。
レオナルド・ダ・ヴィンチやイエス・キリスト、マグダラのマリア(イエスキリストに仕えた侍婢。まかたちとも)、聖母マリア、十字軍、秘密結社・フリーメイソンのネタがいっぱい出てきたのが興味深かったです。

リー・ティービング役を演じたイアン・マッケランが重要な宗教学者としてダ・ヴィンチの作品を通じてダ・ヴィンチが残した暗号の話、それはキリスト教の歴史を根底から覆す意味が隠されてるという それが著名な壁画"最後の晩餐"。最後の独身を終えた筈のイエス・キリストには実はマグダラのマリアと呼ばれる女性と結婚しており、その女性はヨハネ(神の洗礼を受けた巡礼者。イエス・キリストの侍婢)。イエス・キリストが磔にされた時、彼女はキリストの子供を身ごもっていたとにわかには信じられない説をリー役のイアン・マッケランが語ってたシーンを見てそれらに詳しい宗教学者に成り切ってたのが賞賛に値した感じでした。そして、キリストの死後、マリアは女児を生み、その女児はキリストの継承者となったが、男性を権威の根源とするカトリック教会は彼女の存在を否定してキリストの血を絶つために魔女狩りを行った(色んな史実或いは宗教に関するドラマ映画でもよく描かれてた"裁かるるジャンヌ"、"怒りの日"、"ベン・ハー"、最近観た"ベネデッタ"とか共通する)。その後、マリアの遺体と彼女の子孫はシオン修道会によって秘匿されたというリー・ティービングがイエス・キリストとマグダラのマリアの子孫の歴史話が細かく興味深く描かれてたように表現されたのが良かったです🌟🌟🌟🌟🌟

聖遺物、聖杯を巡る一連の殺人事件の黒幕がリー・ティービング役を演じたイアン・マッケランは、シオン修道会が「新世紀を迎えた時にキリストの継承者の存在を公表する」という方針を反故にしたことに反発し、オプス・デイを利用して聖杯の在処を暴き出そうと企み、彼はソフィーを人質にして、ロバートはどんな手段を取るかと気になる思いでしたが、クリプトロジー(聖杯の暗号)の謎を解明出来なかったからクリプトロジーを放り投げて破損させた手段でソフィーの命とロバートの命は助かって危機を乗り越えた出来事は良い機転の働きでした。
キリストの継承者であるマグダラのマリアの子孫の鍵となる聖杯の眠る墓所に向かったロバートとソフィーはマリアの棺はなく、しかし、そこにシオン修道会が残した大量の史料があり、その中にはソニエールの物もあった。ロバートはその中から、ソフィーの家族が事故死した新聞記事を見つけ出して記事には「家族全員が死亡」とあり、さらに一家の名前もソフィーとは異なり、ロバートはソフィーとジャック・ソニエールとの間には血縁関係が無く、"子孫の名字はソニエールでは無くサン=クレールになってる フランスの旧家の名でメロヴィングの王朝の血が流れている 王家の血を引く" ソフィーこそがマグダラのマリアの子孫だと語り、彼女はその秘密で最後の継承者だというロバートが語ったシーンは興味深い王朝の血を引く意外な歴史話でした。映画のだけの架空な話ですが、実際にそんな話は未だに解明されて無く、本作でフィクションを混ぜて描いてるのが面白い作品の見所(みどころ)な溝です。
ソフィーと別れてパリの家に戻ったロバートが髭をカミソリで剃ってた最中に誤って肌を傷つけて、傷から血が洗面所に落ちた時にマグダラのマリアが眠る棺の在処を辿れる手掛かりやった見抜いたロバートはルーヴル美術館に向かってルーヴル・ピラミッドの前に跪き、ルーヴル・ピラミッドの地下には、ソニエールによって運び込まれたマリアの棺が安置されてたシーンを見てロバートは遂に聖杯の在処を見つけたんやなって理解出来ました。
フランスからロンドンに股に広く駆け巡るスリリングな謎解きミステリー・サスペンス・スリラー映画でした。