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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜のmaeのレビュー・感想・評価

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パケとストーリーの重さのギャップよ…

この暴動のきっかけは何だったのか、そこが明確に語られない事で逆に興味が湧いていろいろと調べてみることにした。

惜しむらくはエンターテイメントとはいえ実在した人物像を安っぽく作り直してしまったところ。
息子さんのインタビュー記事を読んだところ、キム・サボク氏はもっと勤勉で志高い人物であり、日本語と英語を自由に話せたため通訳は必要なかったとのこと。またキム・サボク氏は光州の状況を知っており、お金目的で乗客を横取りしたのではなくキヒンツ・ペーター記者とは“同志的関係”で動いたという。いくら映画を盛り上げるためでもそこの事実は変えてほしくなかった。
「同じ民族どうしが、どうしてこうも残忍になれるのか」
サボク氏が事件後によく溢していたという言葉。心が痛む。

それでも韓国の歴史、光州事件を広く知らせるための映画として出来はすごく良いと思う。泣いた。
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