去年観たのだけど、レビューしていなかったので、再鑑賞しました。ひとつ前に『1987、ある闘いの真実』を観たので、その勢いに乗って…といったところもあります。
名作中の名作です。
本作、前半と後半の描き方がまるで違っていて、その当時の韓国の軍事政権の非道さが、その緩急によって浮き彫りになる。
前半は、ソン・ガンホ演じるマンソプのゆる〜くて能天気だけど、一人娘を育てながら、つましい生活を送るタクシー運転手の姿を堪能する。
中盤から後半は、光州で軍事政権の戒厳令に抵抗する若者に容赦なく銃口を向け、いとも簡単に彼らの命を奪う国の姿に呆然とする。
ソン・ガンホの名演はいつものこと。本作では、光州の学生を演じたリュ・ジュンヨルがとてもいい。純朴だけど、国の未来を憂いている青年ジェシクを好演していた。大好きな役者さんのひとりだ。
そして、軍事政権の犬と言ってもいい警察を演じたチェ・グイファ！彼は悪役をすることが多いのかな…？本作の彼の存在も見逃せない。逃げていたのに、いつの間にか、目の前に立っているのだ！（怖い〜）
そして本作は、光州の現状を取材するドイツ人記者とマンソプ、そして光州のタクシー運転手との絆や厚い友情も見どころのひとつだ。連絡先を明かさないマンソプもまた素敵。（私なら自分から言っちゃうね）
それにしても、光州の食堂でマンソプが食べていた“ククス”という麺料理は美味しそうだなぁ。このククス、『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』でも出てたね。
＊＊＊＊＊：￣・…＊＿：=￣ ♡
📆2024年10月19日
🫧サヨナラシネマート心斎橋特集✨
🕰️12：20上映
🪑満席
スクリーンで本作を観られたことに感謝！閉館は寂しいけれど、毎週のように通った日々は楽しかった♩
やっぱり劇場で観る本作は一味も二味も違って、感動の波が何倍にもなって押し寄せて来て、まったく困った。
これでサヨナラだけど、小さな劇場で大きな満足を得られたことは何にも変えがたい。ほんとうにありがとうございました🤍
明日は最後に『工作 〜黒金星と呼ばれた男〜』を観に行きます！愛カメラのQS-1を持って行きますね。記念写真を撮ろう♪
❤︎❤︎❤︎❤︎ I Love CINEMART❤︎❤︎❤︎❤︎
