1980年、韓国での光州事件を背景と
した、残虐極まりない政府や軍による
市民への弾圧。その事実を世界に発信
するという使命に命をかけたドイツ人
記者と勇気ある韓国人タクシー運転手
の何とも言えない史実のドラマです。
かなり壮絶ですね…主演ソン・ガンホ
の楽しげなジャケからは想像できない
悲痛な作品でした。時の政府や軍の連
中はいったい考えているのか！？
なぜこんなことが平気でできるのか、
怒りや憤りしか感じません💢💢
主演のソン・ガンホが演じるのは娘と
2人で細々と暮らすタクシー運転手。
限界体制となってるとされる光州に、
ドイツ人記者を送迎するだけで大金が
もらえるはずだった。でも安易な目的
は後に一変します。
学生らを中心としたデモ隊と軍の衝突
は想像以上…その様子を目の当たりに
して、使命感、正義感、いろんな思い
が交錯する二人。いま光州で起きてい
る非道な殺戮など、市民に向けられい
る事実を取材していち早く世界に伝え
ないといけない鬼気迫るもの。
何がなんでもドイツ人の記者を連れて
光州を脱出しなければならない！！
完全に表情の一変したソン・ガンホは
強い意志とともに同業のドライバーら
と協力して困難に立ち向かいます。
後半は特に綺麗ごとでは済まされない
熱い思いが伝わってくるものでした。
40年前の事、恐ろしい国の恐ろしい人
たちが国の舵をとっていたんですね…
メディアコントロール…報道の自由は
存在しないのか！？嘘つきも甚だしい
韓国軍が市民の制圧にかかる様子や、
それを取材する場面はハラハラするし、
とても怖かったです。
レンタル中でなかなか借りれなかった
本作をようやく観賞！覚悟していたと
はいえこれほど悲痛な思いをするとは
想定外。でも観るべき作品でした。
《韓国映画10作目》
