向日葵

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜の向日葵のレビュー・感想・評価

4.3
韓国政府(軍人)vs市民
1980年に行われた光州デモのほぼノンフィクション

こんなにもえげつない独裁勢力があった事を私は知らなかった。本当に歴史について無知だと感じた。。。

操作されたニュース、隠蔽される事実。
政府(軍人)に逆らった故、何百人の規模で殺される韓国光州市民。その真隣のソウルでは何が起きているのかも知らず穏やかに暮らしている韓国ソウル市民。もちろん海外でも報道されず、その独裁勢力を国外に伝えようとする海外ジャーナリストと巻き込まれてしまったことからヒーローとなる、普段はソウルで11歳の娘と暮らす「タクシー運転手」の物語。


なんでこんなこと…ここまでするの…涙
と普通に銃で市民を撃ち殺す軍人達の姿があり見ていられない信じられない光景が溢れていました。

ニュースでは軍人9名死亡.市民数名怪我という操られたものしか流れず。。デモという形で反論し犠牲となった市民たちの声は光州のみで消え去る事となっていた。この物語が事実であるとすると私は記憶に新しい台湾デモが頭を過った。

何が真実なのか、それは目で見たものしか信じてはいけないという事、この日本国家もどこかで操られていても私たちは気付かないのだろう。そんな風に考えられました。

何が正しくて何が正しくないのか、様々な人間が生きるこの世には「正解」は存在しない。しかし力で相手を制圧する、ましてや殺しで封じ込める事それは決してしてはいけない事に入るだろう。それが国であろうとも。。。

主人公のソウルタクシー運転手はタクシーを使い自分の正義を貫く。銃弾から白旗を掲げているにも関わらず撃たれ続ける市民を助け、ジャーナリストを助け、タクシー仲間と手を取り合う姿はとてもかっこよかった!

また「真実を伝える事」それはとても難しい事で、ジャーナリストという仕事の必要性をも学ぶストーリでした。韓国の歴史を伝える上ではとても大切な韓国映画として受け継がれるべき作品だと思います!
向日葵

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