ジャケ写からコメディかと思ってた…
もう靴が…もう…
子供に靴を履かせてやる親の気持ち。
ソン・ガンホの演技の幅がすごいな。とぼけたおっさんから、喧嘩っ早いおっさんから、自己中なおっさんから、娘想いのおっさんから、仲間想いのおっさん。
一度残した娘に会いに、早朝一人でソウルに戻ろうとするも、光州に戻るべきかと葛藤するマンソプの青白い表情が何とも言えなかった。
家族という最もプライベートなことと、タクシー運転手としての仕事の使命やプライドと、光州で出会った街の人の身を案ずることと、国の異変を世界に報道することと、とてつもなくスケールの違うことのどれを取るか選ぶことは、一介の運転手が背負うには背負いきれないほどの重圧だったと思う。
ユ・ヘジン、しぼったら出汁が取れるくらい味があるな。