助けを求める電話の後に音信が途絶えた妹の身を案じ、男は南アフリカにケープタウンからアメリカの大都会ロスアンゼルスを訪れる。大都会の闇に消えた妹。真実を追うため、男は裏社会の悪と暴力の世界へ足を踏み入れる。ネットフリックス製のバイオレンスアクション。
時代設定等が違うけれど何となくゲームの「マフィア3」に似ている感じがあります。主人公はケープタウンでタクシー運転手をしているという事ですがそれ以外の背景は冒頭では語られない。肝が据わった感じからただ者ではない事を観客に想像させる演出は上手い。ただあの場面でなぜ違うと言ったのだろう…解せない。
終始に渡って暗く切ない感じのハードボイルド調の雰囲気なので好みが分かれるでしょうね。バイクのチェーンを片手ににマフィアを叩き潰すという感じのジャケット写真ですが、そこまで派手さと無双感は無いですね。もちろんほぼほぼ武器はチェーンなので嘘ではは無いですが。
妹にも落ち度があって聖人君子って訳じゃないので感情面で乗れない部分があります。あの少年の感情も意味分からない…どこ行くんだよ…。あと途中のドラッグクィーンみたいな人の歌の演出は謎。
最後の男の去り際がカッコ良いし、最後の最後で男の素性が明かされる演出もニクい。
やるせなさと虚しさだけが残るような感じでスカッとする映画ではないのですが、硬派な雰囲気は私の好みでなかなか楽しませて貰いました。
