歌うしらみがおりました

ボイス・オブ・ムーンの歌うしらみがおりましたのレビュー・感想・評価

ボイス・オブ・ムーン(1990年製作の映画)
4.5
天井に穴が空いていて、そこから顔を出すってとこのカットの繋ぎ目とか、間違いなく朦朧はしていると思う。祝祭感こそが正義みたいなプロットなのに祭りが2つ(3つとカウントしても良い)しかないのも少ない。けれど、素知らぬ顔で場所を移し、ひたすら祝祭感を放出してくれたら嬉しくて堪らないじゃないですか。1990年の時点でフェリーニは『夜は短し歩けよ乙女』をやってるんですよ。それも実写で。その凄さはちゃんと評価されるべき。