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泣き虫しょったんの奇跡のmomonomamaのネタバレレビュー・内容・結末

泣き虫しょったんの奇跡(2018年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

2018年 日本
監督 豊田利晃
松田龍平、野田洋次郎、永山絢斗

日曜の昼下がり、ふとテレビをつけたらやっていた(笑
CSにて視聴。

去年だったか、一昨年だったか将棋の藤井2冠がプロデビュー後の連勝記録更新で大盛り上がりしてた頃に対戦相手として話題に上っていた人。
プロ棋士になる年齢制限を迎えサラリーマンになったのに、そこから頑張り、特例でプロ編入できた実在の騎士、瀬川晶司さんの半生を描いたお話。
出演者が豪華!!!
奨励会のメンバーに永山絢斗、染谷将太、妻夫木君までいる。カメオ的に藤原竜也が出てたり、そしてプロ棋士編入試験の対戦相手は本物の騎士の方々でしたよ。豪華。

ご本人の自伝が原作らしいけど、自伝も評判いいみたい、ちょっと読んでみたい気分。

でも、でも、でも、しょったんは合格できてよかったよね。
途中で奨励会を辞めて料理人になってる人の辞める時の挨拶で「中2に奨励会に入って高校に進学もせずに将棋1本でやってきて、26歳の年齢制限になったので退会します」って。
26歳まで将棋しかやってこなくてそして、プロになれずに退会って一番キツイと思う。もっと、もっと手前で挫折してたらそれなりの人生送れるやろうに。
かと言って、もっと手前で自身で見切りをつけるなんてそれもなかなか出来るもんじゃないし。酷な世界や。

しょったんは羽生さんと同い年らしい。羽生さんがすんごい有名になって新聞の一面を飾ってる時に「同い年なんだよねぇ」って安アパートで呟いてた。
ツライ(涙

あと、なんだかなぁって思ったのがしょったんの小学校の時の担任の先生の言葉。松たか子演じる先生が「しょったんはそのままでいいのよ」って励ましてた。将棋以外は特に何も秀でている面がないことに対して言った言葉。
「そのままで」はいいと思うけど、な~~んか、裏に「将棋頑張れよ」って言葉が見え隠れしてて、これって生存者バイアスっていうの?将棋の世界もそうだし、どんな世界でも成功者の陰には大量の失敗者がいて、大なり小なり落ち込んで立ち直れない人も中にはいる。日本は特にやり直しがなかなか難しい国だから大変。
かと言って「あんたには絶対無理だから」と枠に押し込めるのももったいないし、難しい。
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