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「金日成の子どもたち」日本語のmomonomamaのレビュー・感想・評価

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朝鮮戦争の間に南北で10万人もの戦争孤児が生まれました。
韓国では西欧諸国に養子に出すというのが多かったのですが、北では東欧諸国で「委託教育」することにしたそうです。
委託教育って何じゃそりゃ、、ですが、ブルガリア、ハンガリー、ポーランド等の諸国に5千人から1万人の子供たちを送り、現地にて寮生活しながら現地の学校に通っていたらしい。
なので寮では厳しい団体生活を送っていたんだろうし、学校でもなんだかなあって感じ。
子供たちが外の世界に慣れてきた頃、北朝鮮は国として成り立ちが完成してきたので「外の文化に慣れ親しんでは困る」って思い、全員呼び戻されたそうな。
この部分が酷い話だ、やっぱり始まりから北は北だったんだ。と思ってしまう。

北からやってきた教師と恋に落ちて結婚し、一緒に北朝鮮に行ったものの「外人との結婚は許すまじき」
と、国に追い返された女性(今となってはおばあちゃん)がひたすら夫に会いたくて会いたくて会いたくて辛い人生を歩んでいる、この姿はちょっとかわいそうすぎて辛かった。
夫さんは何してるんだろうな。
1万人の子供たちは帰ってくる時、田舎でバラバラにされたらしいので、一生を田舎で炭鉱とか堀りながら暮らしたんだろうなと思うと、胸が痛くなる。

彼ら、戦争孤児は一切、何も悪くないのに、何でこんな理不尽な目にあうんだろうな。
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