ロアー

カオス・ウォーキングのロアーのレビュー・感想・評価

カオス・ウォーキング(2021年製作の映画)
3.4
#マッツ祭 31作目

思考が見えちゃう・考えてる声も聞こえちゃうという設定は面白いけど、SFが苦手なのであまり映画に入り込めなかったし、さほどメリハリのあるシーンもなくて単調。キャストが最高なだけにちょっと勿体ない映画でした。

まだ「チェリー」を観ていないので「悪魔はいつもそこに」以来のトムホでしたが、トムホ、なんかちょっと精悍になってない?どうしよう、トムホがどんどん大人っぽくかっこよくなっていってしまう。まだまだかわいいトムホでいて欲しいと思ってしまうBBAなのです。

でも、突然現れた少女ヴァイオラ(デイジー)にドキドキしちゃうトムホはかわいかった。純情思春期!エロいこと考えてなくてホント純情!!!
てか私、女性で良かった。思考がダダ漏れだったら、推し(市長マッツ)を前にとんでもないことを考えてしまいそう。考えが全部相手に見えちゃうって、もはや公開処刑ですよね。
愛犬マンチーを抱っこしているトムホの姿もかわいかったし、良かった。まだまだかわいいトムホも健在で安心しました。

そして、お目当てだったモコモコマッツ。
今回のマッツもすごくかっこ良くて、顔に傷がある役がホント典型的な悪役マッツ〜って感じでとっても似合ってました。ハンニバルみたいにキチッとしてるのもいいけど、野生味溢れるマッツもまた最高。水と同じだけの分量のお茶葉をぶっこんで作った緑茶みたいに濃くて苦い渋みがたまらん(ちょ、例え)。

他の男性と違って市長であるマッツはノイズをコントロールする練習をしていてあまりノイズを見せないんですが、その分見せる時のノイズの使い方もかっこいい。市民を煽動して半分マッツ教みたいになってたし私も入れて!(I am the circle and the circle is me~)

ただやっぱり役どころがちょっと残念。あの設定であのマッツならもっとやれた筈!折角のマッツの魅力が活かしきれてませんでした。何となく見せ場の殺陣シーンがないバージョンの「三銃士」のロシュフォールっぽいスタンス(ロシュフォール大好きだけど)。
もうちょっとマッツ演じる市長の背景を出した方がストーリーにも深みが出てよかったのに、やっぱりちょっと惜しい映画でした。

あっ、あと馬が酷い目にあったり、ホント胸クソ過ぎて怒り爆発したシーンがあったので動物好きの人は注意です。
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