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デイアンドナイトのFのネタバレレビュー・内容・結末

デイアンドナイト(2019年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

大企業の不正を内部告発した父親が自殺したことをきっかけに帰省した息子の明石は周囲からのバッシングと生活苦に耐えながらも父親が自殺に至った経緯が何だったのか?真実を突き止めるべく日々を過ごしていた。
そんななか生前父にお世話になった北村という人物に偶然出会い、話していくなかで、日中は北村が経営する児童養護施設の調理師として、そして、真夜中には児童養護施設の生計を成り立たせている裏稼業に次第に手を染めていくことになるのであった…。
大いに戸惑う明石ではあったが、北村なりの正義を貫くが為に、清濁併せ呑みながらも邁進するスタンスに魅せられ、次第に明石自らも積極的に裏稼業に手を染めていくのであった。

そんなある日、明石は裏稼業で出入りしているお店で父親とともに働いていた社員から内部告発に関する重大な事実を見聞きすることになるのであった。
父親の自殺の真相を究明すべく、裏稼業の仲間とともに取引先であった企業関係者を追求しようとするが…。
そしてその過程の中で、北村が裏稼業に手を染めたきっかけが次第に明らかになっていく…。

映画のタイトル通り、日中と真夜中(デイアンドナイト)でそれぞれの登場人物がそれぞれの正義を貫くがために、清濁併せ呑みながら日々過ごしている様が描かれている。
最初ははっきりと輪郭が分かれているようにも感じられるが、次第に分かれいるようで分かれていないというか…。
正しいこととはなんなのか、何をもってて善といえ、何をもって悪と言えようかわからなくなっていくようなそんな日々に次第に苦悩していく明石と苦悩していただろう父親と、その善悪に抗い続けていたであろう北村らそれぞれが描かれていて、不思議と印象的な映画でした。
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