本作を選んだのは、短尺、古書店、パリ…この3つの要素かな。90分でも短いのに、70分は魅力。
なかなかおもしろかった。
万人受けはしないと思うけど。
田舎からパリにやって来た女性
ある古書店で働き始める。
タイトル通り、静かなフランス映画だ。
寡黙な店主に、この働き始めた主人公の女性も静か。しゃべり倒すイメージのフランス人だが、と〜っても静かなのだ。
おじいさんとも言える年齢の店主と女性はだんだん惹かれあっていくのだけど、ラストの女性の変わり身の早さには、うん…そうなるよねと合点がいきました。
しかしおじいさんの過去にはびっくりしたわい!お…おっちゃん、赤い旅団の残党やったん⁈パリに潜伏してたん?ちょっと怪しい人がちょいちょい店にくるな〜と思ったら、追われてたん⁈
でもやっぱり静かなんです。
多くは語らない。女も聞かない。
そして静かに去っていく。
赤い旅団時代の活動なんかを回想とかにちょこちょこ入れたらもうちょっとメリハリついたかな。まあ、個人的にそっちに興味があるからそう思っただけだけど。
行間、余白がたっぷりあるなぁ
という印象の不思議な作品でした。