sobayu

馬を放つのsobayuのレビュー・感想・評価

馬を放つ(2017年製作の映画)
2.5
うーん、わたしはキルギス共和国という国自体を知らなかったので、この映画が訴えるものを理解するのは難しかった。

遊牧民だったけど急速に近代化が進み、イスラム教も広がりつつある状況なのかな。で、主演も務める監督はそれを憂いている。なにかの象徴として“馬を放つ”というレジスタンスをしている。喋ろうとしない子供はキルギスの現状を表してて、ラストに希望を託したのかな~。主人公の髪を剃る男の「バカのふりをする」という話だけど、彼の宗教心もふりってこと?

冒頭、吊り橋を渡るのにヒジャブをつけた母親と子供たちは主人公に道を譲る。主人公も「アッラーのご加護を」と礼をいう。ラストは橋の半ばで立ち止まって話す若い男女と主人公がすれ違う。この若いふたりも多分未来への希望を託す存在なんだろうな。

結局~なんだろうなと想像するのが精一杯だったし、面白いかと言われりゃ正直‥という感じなんだけど、こういう全然知らない国の映画を見るのもいいもんでした。
sobayu

sobayu