炭鉱残酷物語、を期待して臨んだのだがそれとは違った内容、主たるところは一人のおばあの生い立ちをその談話から浮き彫りにするもので。
その話が取り留めがなくって以て全然整理できねえな、と思ってしまいまして。
ただ本来あてくしは、お前は何故ここにいる話、を聞かせてもらうのが大好きで御座いまして特にピロートークとして。
なのでその意味に於いてはおばあの家に間借りしていた外人、彼の生い立ちの方がとても気になってしまいましたよね。
もしかしたらそんな事はないのかもしれないのに日本が好きだと自分に言い聞かせて孤独を誤魔化しているような姿に、或いはまた古いファンタの瓶を勲章のように自慢する若干の盆暗みに、親近感を覚えちゃったんですよね。