西木寸

モリーズ・ゲームの西木寸のレビュー・感想・評価

モリーズ・ゲーム(2017年製作の映画)
3.6
伝記映画の天才脚本家アーロン・ソーキンス初監督作。

言葉の洪水によってキャラクターを語る様は完全に脚本家アーロン・ソーキンの映画。

ゲーム経営の栄華とその後の訴訟。時間軸をクロスさせながら進む会話劇をベースに、透けて見えるモリーの人物像。
強く知的な女性を演じればジェシカ・チャステインの右に出る者はいないなー

モリーの強さと確かなプライド。
そのキャラクター&起因する親子関係を会話の節々で描き、それでいて失敗と失敗をループする映画的構造まで利用してる、この隙のなさよ。


ただ、個人的にはポーカーの賭け方ルールとそれに纏わる違法かどうかの所が全然ついていけず。

それと、弁護士の聴き取りが映画の「栄華」パートの進行と同期する不自然さ(最初に纏めて話聞いてないの?)を拭えなかった。
西木寸

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