主演の二人に極振りした脚本に、アクションをしっかり見せるため研ぎ澄まされた設定＆エピソード。韓国映画の何が羨ましいって、これくらいの中規模ジャンル映画の充実ですね。
警察学校に通い、まだ警官を”目指してる段階”の２人の、何者でも無さゆえの魅力が、そこら中で爆発している。
主演の二人に極振り、とは書いたものの、脇を固めるキャラクターも、ピンポイントでその人となりが押さえられているので、たとえ出番が少なくてもそれぞれに魅力的。
対多人数のアクションシーン、激しさこそ控えめだけど、見せたい流れとその必然性が明確なので、乱戦になってもめちゃくちゃ見やすいし話が止まらない。何とな〜く人数かけて迫力出す、その間ストーリー進行はストップ…みたいな雑な仕事一切なし。
疾走感とバディ感と少しのユーモアとで、さらっと観られて打点の高い快作。あー楽しかった。
