はる

バッド・ジーニアス 危険な天才たちのはるのネタバレレビュー・内容・結末

4.4

このレビューはネタバレを含みます

カンニングがバレそうって、こんなにスリル満点なんだ!
爆弾が発射されるとか、ゾンビに囲まれるってわけでもないのに、手汗がすごかった!

カンニングがバレた時の想像をした事のある人は多いはず。
そんな経験が多い人ほどスリルを味わえる作品なのでは?

冒頭からちょいちょいあった取り調べのシーンは、捕まったときを想定した練習だったわけね。まんまと騙されたわ。

でも、この映画はスリルだけでは終わらない。
タイの格差社会について知る事が出来た。

「私達は生まれついての負け犬」って、リンがバンクに話していた。ほほえみの国と言われるタイでも負の連鎖が社会問題になっているようだ。

とにかく、私はバンクが不憫で仕方ない。
最後は彼が悪者みたいになってるけど、彼が1番の被害者だ。
母親を楽にさせるため、家業を手伝いながら留学の夢に向かっていたのに、裕福だけどおバカなお友達が絡んできて将来を断ち切られてしまったんだもん。
最後にリンがカンニング事件について、海外メディア(?)に告白するシーンで映画は終わっている。
リンの告白が格差社会に一石を投じるものであってほしいな。
はる

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