おーとり

バッド・ジーニアス 危険な天才たちのおーとりのレビュー・感想・評価

2.8

何となく見ていなかった本作。
「実際にあった事件を元にした作品」という事をどこかで聞いていましたが視聴後に色々と漁ってみたところ、どうやらその辺りは怪しいらしいです…

「現実の事件ならこれは仕方がない」と思ったところも違うのであれば色々と納得のいかないところもあります。
あのユニークなカンニング方法もわかりずら過ぎて現実的ではないし、高校の試験程度であればまだしもその先にまるで繋がらないカンニングで海外の大学に入ったとしてその先どうするんだ?という感じです。(人込みの駅内での追いかけっこも男と女の1対1であれだけの現場でのアドバンテージがあって逃げ切れないわけがない)

思想がひっくり返る幕引きも悪くないですが無理矢理両極端にし過ぎて逆に冷めてしまいました。

そして最も強く違和感を覚えたのは勉学に励むシーンが一つとして無かったところ。カンニングに加担こそしてたけど二人とも尋常ではない努力をしていたはずですよね。
その努力が無為になったとしても行った決断という表現であればあの最後も捉え方が違ってくるのに…

主役の女の子が題材にピッタリで目を惹きますし他の登場人物もよいキャラクタをしています。
ただあまりに刹那的な目的と方法が主題のためちょっと引きながら見てしまう私の様な人もいるでしょう。

見やすい作品ではありますが個人的にはあまりお薦めできません。
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