カンニングは良くないね。
頭が良いことと、人として優れているかは別問題。
どんなに求めても教科書から見つからない答えもある。だから若者は自分でぶつかって成長することも必要。
だけど得てして狡猾に生きる人たちこそ成功したりするものだから、世間に生きるのは時に疲れる持久走。
この作品の凄いところは演出にある。学生たちのカンニング如きにものすごい緊張感を持たせて、鑑賞する側にも固唾を呑ます。
お金持ちの親に生まれ、同様に金持ちになるべく生きてゆく若者。
そして経済的に決して恵まれない家庭に育ち努力を積み重ねてきた若者。
最後の努力組の2人の選択は、2人の境遇を考えれば理解はできるけれどもやりきれない。