このレビューはネタバレを含みます
努力家で頭脳明晰な女子高生 リン が主人公。
お金のために世界規模のテストで集団カンニングを首謀する話
タイトル通り、天才の知が悪い方向で使われる展開は確かに胸の内がモヤモヤする
カンニングシーンは教える側と覗く(教えられる)側の構図でとても緊張感があり、思わず手に汗を握ってしまう
描かれる友人達を見ると内省できるし、友とはなんだろうと考えられる
ストーリーもエンディングもなるほど社会風刺として綺麗にまとめられているが
いかんせん一番生真面目だったもう1人の天才 バンク が闇堕ちしてしまうのは非常に後味が悪い
陰謀的に巻き込まれ、傷みを与えられ、成功のチャンスを奪われ、学ぶ場まで失い、精神も堕ちてしまう…実話を基にしているとしたら
彼を救ってあげないことには消化しきれないし、現実に光を見ることはできない…。