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METライブビューイング2017-18 ロッシーニ「セミラーミデ」

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METライブビューイング2017-18 ロッシーニ「セミラーミデ」の作品紹介

METライブビューイング2017-18 ロッシーニ「セミラーミデ」のあらすじ

古代バビロニア。女王セミラーミデは、アッシリアの王子アッスールにそそのかされ、夫である国王ニーノを殺した過去を持っていた。ニーノとの間に生まれた息子のニニアは、ニーノの殺害後、行方不明になっている。 ニーノが亡くなって15年がたち、セミラーミデは後継者を選ぶ必要に迫られていた。若い武将アルサーチェに惹かれているセミラーミデは、彼を夫に迎えて王位を継がせようと考えている。だがそのアルサーチェこそ、行方不明となった息子のニニアだった。それとは知らないセミラーミデは…。

METライブビューイング2017-18 ロッシーニ「セミラーミデ」の出演者

アンジェラ・ミード

イルダール・アブドラザコフ

原題
The Metropolitan Opera HD Live Season 12, Episode 7: Rossini: Semiramide
製作年
2018年
製作国
アメリカ
上映時間
235分

『METライブビューイング2017-18 ロッシーニ「セミラーミデ」』に投稿された感想・評価

ロッシーニの最高傑作と言われるも初めて観る作品。しかも大作。ヒロイン アンジェラ・ミードは声量豊かで技巧が完璧。新人と言われながらも堂々と演じきっています。メキシコ出身のテノール ハビエルカマレナの美声にも聴き惚れました。
イルダール・アブドラザコフが出てきた瞬間完全に画面がプロレス興行になるのでウケてしまった。
留
3.5
見るのは初めてのロッシーニ オペラ
序曲やアリアのいくつかは聞きなじんでいたが全篇見るのは初めて。アリア集では持っていると思ってたが、なんと全曲盤も持っていたようで、iTunesに全部入っていた。
今、PCのiTunesで聞きながら書いている。
序曲の映像は嫌な予感しかない。
細かすぎるカット割り、ショットを頻繁に変えすぎてわずらわしい。
ただ音楽はすでに完成されている印象が強い。
ロッシーニ・クレッシェンドや木管や金管の扱いなど1823年で!ドニゼッティなんぞよりはるかに近代的で効果的。
1822年にロッシーニはウィーン滞在中に《エロイカ》を聞きベートーヴェンに助言を受け(ただ『君はブッファを書くべきだ』と言われたそうだが)ドイツ音楽を研究し、重厚かつ色彩的な管弦楽法を取り入れてスタンダールからは『ドイツ風の騒々しい音楽』と評されたらしい。
ナポリ時代の『オテロ』『湖上の美人』『アルミーダ』『マホメット2世』などのセリアに続いて、ヴェネチアフェニーチェ劇場のために書きあげた、イタリア時代最後の作品とのこと。(Wikiより)

高僧オローエと合唱に続いて登場するインドの王、イローエのアリアにまず度肝を抜かれる。(全篇にわたり舞台に初めて出てくる人は『自分はどこの誰それ』と自己紹介を歌うのがおもしろい。狂言みたい。)
実はこのオペラの聴き所は1幕に集中している。アルサーチェが第1場で歌う『やっとバビロニアに着いた』”Eccomi alfine in Babironia~ Ah, quell giorno ognor rammento.” 
エリザベス・ドゥショングは名唱。ただこの人かなり小柄な方で誰よりも小さくメイクも肌色が濃すぎないだろうか?体調が悪く見えてしまう。
アリアの最後”Oh, come da quell di tutto”以降はひたすら興奮させる音楽と歌に圧倒されてしまうのでオペラではたいした問題ではないけど。
主要登場人物の男性、アルサーチェ、イローエ、アッスール
3人が惚れているお姫様アゼーマの衣装だけがなんか18,9世紀のドレスで古代バビロニアじゃないんですけど。頭につけている花飾りにしても。様式がゴチャゴチャ。ま、それもたいしたことじゃないけど。ただ気になるのはこのアゼーマという女性、ほとんど歌らしい歌はないのです。レシタティーヴォのみ。ということはこの3時間に及ぶオペラで物語上アリアが与えられている女性はセミラーミデ一人ということだ!すげえな。
インドの王子、イローエのアゼーマに歌いかける”e, se ancor libero”も単純な流れだけど素晴らしい。ただアルサーチェ、イローエの歌に続いてすぐこのオペラ最大の聴きどころ『麗しい光が』“Bel Raggio lusinghier”が来てしまってすべてがセミラーミデに持っていかれてしまう。アンジェラ・ミードの声、素晴らしく美しい。ただちょっと線が細くないかな?最後の最後、”gioia di amor”とクライマックスの頂点に駆け上がっていくところはもうちょっと強く歌ってほしい。それと、言ってもせんないことだが、ミードさん、ちょっとデカすぎ。首がないし太り過ぎてカエル顔に見える時がある。バビロニアの女王というより、ジャバ・ザ・ハットだよ。マリア・カラスだって大減量したんだから見習ってほしいな。顔の造作そのものは美しいのに!侍女が腹の周りに帯をつける演出がされてるけど意味ないし、嫌味かと思ってしまう。ウエストがくびれていませんから!
それと今回見て思うのは、このアリアは本当に素晴らしい歌だし音楽だと思う。しかし考えてみればこれって、夫殺しの女が年の若い男(それも、ここではまだ知らないとはいえ、自分の息子だぜ!)を夫にしようという歌でしょ?狂乱の玉手御前よりずっとひどいよ。
アリア、二重唱、三重唱、四重唱、六重唱+合唱と聞かせどころ満載ではあるけど、お話は入り組んでいてわかりにくい。歌舞伎みたい。実は、実は、の連続でそれがなんか秘密の手紙で明かされるってあまりうまいリブレットとは思えないし、アンサンブル・フィナーレはやはりヴェルディの方が聴き映えがすると思う。
2幕の悪人アッスールの最後のアリアは音楽はちょっとヴェルディっぽいし自分が毒殺した先王の幽霊とのやりとりはドン・ジョヴァンニを思わせる。セミラーミデは息子アルサーチェの手にかかって死んで、アッスールは捕らえられる。アルサーチェは玉座に上りアゼーマと手を取り合う。アゼーマと結婚できるはずだったイドーレは立ち尽くす。なんかカタルシスのない変な終わり方で気持ちの整理がつかない。

アンサンブルで1人だけアップにするビデオ演出ってどうなんでしょ?せめてバストショットで全員を画面に収めるべきだと思うのだが。1人1人、別々の思いで歌ってるんだから表情だってそれぞれ違うでしょ?演出でこの人物に集中しろ!というような見せ方はビデオ演出の傲慢だし、見る人を馬鹿にしてると思う。
ただこういうのは全世界的風潮だけどね。

なかなか見る機会のないオペラを気軽に見ることができたので感謝。