風来坊

スカイライン-奪還-の風来坊のレビュー・感想・評価

スカイライン-奪還-(2017年製作の映画)
4.0
前作は地球外生命体の突然の攻撃に必死の抵抗をするが、なすすべもなくという所に衝撃のラストという記憶に残る映画でした。それにしても約7年は間が空きすぎた印象。主に海外での興行成績ですが、低予算映画にしては良好成績でしたが、批評家には嫌われた映画なので紆余曲折あったんでしょうね。

始まって10分くらいでもう事が動くので掴みよく物語にスッと入って行けます。前作は低予算を感じさせない工夫を凝らした映画でしたが、本作は製作費大幅アップの恩恵を活かして爆発シーンなどスケールが大きくなっています。

前作は主にマンション内だった狭いロケーションも本作ではより広くなっています。前半の流れは前作と関連が薄いのかと心配しましたが、ちゃんと続編していて良かった。イコ・ウワイスさんはどこで登場するのかと思ったらちょっと雑な登場の仕方で笑いました。

ヤヤン・ルヒアンさんも登場で「レイド」ファンには嬉しい。絶対に狙ってのキャスティングですよね。「奪還」というよりは「反撃」の邦題の方が個人的にはしっくりくるかなと思います。

ドクターみたいな人がエイリアンの事を知りすぎていたり、他の人も状況を受け入れ過ぎたりと都合がよすぎるなという部分多くあります…。
前作から結構思いきった方向に舵を切った印象。格闘アクションにもなっているし、後半なんか怪獣映画みたいになっていますし。

折角良い雰囲気で終わったのに、NGシーンは余計で余韻台無し。ジャッキーの映画で慣れているし、本来は好意的なんですが本作のは残念に思いました…。

強引な部分も見られますが、前作の一方的にやられる暗い感じからアクション強めの展開に打って打って変わり、アクション映画好きの私としてはかなり楽しめた映画でした。ただ本作も評価は割れていて、前作の暗く絶望的なSFスリラーの雰囲気が好きな人にはウケないかなと思います。
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