ブラックユーモアホフマン

30年後の同窓会のブラックユーモアホフマンのレビュー・感想・評価

30年後の同窓会(2017年製作の映画)
3.6
広義の戦争映画。

戦争は、戦地から帰ってきた後も続くし、戦地で戦う者の家族も戦争の被害者なのだという意味で、この映画は戦地が映ることは一度もないが、戦争映画なのだ。
誰かの作った美しいストーリー=嘘と、現実とのギャップに漂う虚無感。
しかし現実は受け止めるには辛すぎるから、止む無く美しいストーリーの方に寄っていかなくてはならないという、ままならなさ。

筋は同じくスティーヴ・カレル出演の『リトル・ミス・サンシャイン』も思わせる、ロードムービーでもある。

ただ正直、題材は今更感がある。なぜ今リンクレイターが映画の題材にこれを選んだのかよく分からない。これが10年前なら分かる。

ブライアン・クランストンの魅力を存分に楽しめる。『エブリバディ・ウォンツ・サム!!』に続いて起用のJ.クイントン・ジョンソンも良い。