TaiRa

大頭脳のTaiRaのレビュー・感想・評価

大頭脳(1968年製作の映画)
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超楽しい漫画映画。めっちゃルパンなベルモンド。

イギリス人の大泥棒デヴィッド・ニーブン、フランス人泥棒コンビのベルモンドとブールヴィル、シチリアマフィアのイーライ・ウォラックが交わったり交わらなかったりしながら大列車強盗に絡んでいく。2つの強奪計画が並行したまま進んで行く流れが面白いし、そこから騙し合いに勘違いでぐんぐん展開する。表現が完全に漫画・アニメのそれで最高にキッチュ。脱獄の地下トンネル断面図とかプールの浮き輪チェア会合のバカバカしさ。アパートの壁面をよじ登って行くベルモンドの危なっかしいスタントとか本物の豹と絡むギャグとかヤバい。ドリフのコントみたいな尾行シークエンスも笑える。車が真っ二つになってもFF車だからそのまま走り続けるとかルパンっぽい。古城での花火炸裂演出の派手さもスゲえ。人の入ったスーツケースを乱暴に扱う天丼ギャグも地味に好き。札束舞う中はしゃぐベルモンドの声が自動的に山田康雄に変換された。テーマソングのなんちゃってブリティッシュロックを歌ってんのが、USソフトロックのアメリカン・ブリードってバンドで、これルーファスの前身バンドなのね。
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