高瀬とうや

切り裂き魔ゴーレムの高瀬とうやのネタバレレビュー・内容・結末

切り裂き魔ゴーレム(2016年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

おっぱい加算+0.5点

ミステリー慣れしてると「こいつが犯人だろ」と目安が付けやすい。

最後がちょっとわかりにくかったかな。
なんでアヴァリーンが死んでしまったのか(安全装置の点検はしてただろう)とか、それはダンがリジーの無罪を信じてたのか
(ジョン毒殺をアヴァリーンがリジーになすりつけたと考えたのか)
もしかしたらリジーを敵視していたアヴァリーンが過去に細工をして、冒頭にユダヤ人を冒涜するような発言をさせたがために劇が中止になりそれからその細工を誰も気にしてなく、たまたまアヴァリーンが自分の仕掛けた罠にかかったのか?

名字だけだったので夫ではなく妻の犯行だったはよくある話。

しかし本に落書きしたのは「女性フロア」の階に居たリジーだとしてもそれをどうやって下の「男性フロア」の本に紛れ込ませたのかとか(こっそり入ったにしても司書が覚えてるはずだろ)とか色々疑問が残る。

性的虐待を受けていたリジーが夫の要求に答えたくないと思っていたとか、男女の関係を超えてダンとの友情が芽生えていたのだなぁとか、「女のくせに」と下に見られていたので希代の連続殺人鬼として名前を残したかったのはすごくわかる。

ってか、キルデアのゲイ疑いの設定って要る?

あと、タイトルが安っぽいのでB級クソ映画みたい。

【あらすじ】
女性の人権がないがしろにされていた時代のロンドン。
不幸な生まれのエリザベス(リジー)は、とある劇団に入る。
そこで、人気喜劇役者のダンに才能を見込まれ、あっという間に人気役者になる。
そんなある日、記者で無名の劇作家のジョンに求婚され、二人は結婚する。
時を同じくして、連続殺人鬼の「ゴーレム」が巷を騒がしていた。
被害者たちに何の接点もないことから捜査は難航していた。
「ゲイである」と冷遇されていた警部補のキルデアがベテラン刑事から押し付けられる形で捜査を引き継ぐ。
やがて4人の容疑者が浮かび、犯人のものと思われる犯罪記録が見つかる。
容疑者たちの筆跡鑑定をするが、中々一致しない。
そんな中、ジョンがリジーに毒殺される、という事件が起きた。
証言者はリジーのかつてのライバルである元女優のアヴァリーン。
ジョンも容疑者の一人であったことから「ジョンこそがゴーレムなのではないか?夫の犯罪に気が付いたリジーが彼を止めるために毒殺したのではないか?」とキルデアは思い、ジョンの犯行を裏付けるために動く。
リジーの夫殺しの裁判が「有罪」となり、絞首刑が執行されそうになったその時、ジョンの遺した筆跡がゴーレムのそれと一致したことをつきとめる。
リジーの絞首刑を止めるために奔走し「1時間だけ停止」と取り付けたキルデアだったがリジーは「私はもっと有名になるべき人間だ」と言い「私こそがゴーレムだ」と彼の目の前で文字を書く。
それこそがゴーレムの筆跡だった。
ジョンと思われた筆跡はリジーが書いたものであり、ジョンに犯行を気づかれそうになったリジーが彼を毒殺したのだった。
真実を知ったキルデアは警察署に戻り放心状態となる。
一旦、死刑執行を止めていたが約束の時となり、リジーは絞首刑となる。
「夫の毒殺なんてちゃちい事件どころじゃない。私はもっと大きなものを成し遂げたのだ」と言葉を吐きながら。
彼女は「ゴーレム」として希代の殺人鬼としての死刑を望んでいたのだったが、キルデアによりその部分は隠されたのだった。

そして、夫殺害犯人のリジーを模した劇をダンが行い、そこで女優に復帰したアヴァリーンが事故によって死んでしまう。
劇を続けるために幕を上げたダンは不敵な顔でキルデアを見つめるのだった。
高瀬とうや

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