高瀬とうや

カミングスーンの高瀬とうやのネタバレレビュー・内容・結末

カミングスーン(2008年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

ありがちというか「見てはいけないものを見たら死ぬ」というタイプのものだけど「実話である」という伏線から、実際の殺人鬼老婆の呪いかと思いきや撮影中の事故で亡くなった女優の呪いであった、というのは割と驚かされた。

そしてそれが普通に映画館で多数の人間に見られる、というのも恐怖ポイント。

目玉をくりぬかれる子供たち、気の触れた老婆のメイクなどなど怖い部分もあり、中々面白かった。
序盤ではなぜ目玉をくりぬくのかイマイチわからなかった(気がふれてるからしょうがないといったらそれまでだけど)けど、自分が死んだシーンを見られたくないという映画内の老婆の呪いだったんだなぁと。

主人公があまりにも好感が持てなかったのだけど、そこを同情できるキャラだったらもうちょっと評価が上がってた。

【あらすじ】
クスリ代の為に恋人の腕時計を質屋に流したカス主人公シェーン、さすがに反省して質草を取り戻そうとする。
映画館スタッフだった為に悪い奴らに「新作映画(スタッフらが試写会を行ったために置いていったフィルム)を上映前に横流ししようぜ」とそそのかされ、それに乗ってしまう。
その映画は「錯乱し、村の子供を何人もさらい目玉をくりぬき怒り狂った村人らに首吊りにされ殺された老婆の話」だった。
だが、横流しの仲間でもあるヒロインの兄は行方不明になってしまう。
兄の消息を探るうちに、老婆が首吊りにされたシーンを見る。
そしてそれからシェーンの周辺で怪奇現象が起きる。
実話であるその老婆の遺体を探して弔えばそれがおさまると考え老婆の家を探索するが、老婆は首をつられたものの生存して病院に収容されていたと知る。
主人公をつけ狙っていたのは実在の老婆ではなく、老婆を演じた女優であると気づき、映画の首吊りのシーンで事故が起きその女優が亡くなっていたと知る。
そして映画スタッフも全員映画内に取り込まれ目玉をくりぬかれ死亡していた。
結局主人公も映画にとりこまれ死亡する。

そしてその映画は何事もなかったように上映された。
老婆の呪いの首吊りシーンもそのままに・・・。
映画内の老婆は「私が死ぬのをそんなに見たいのか」と怒りを込めて叫ぶ・・・。
高瀬とうや

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