雨丘もびり

Visionの雨丘もびりのレビュー・感想・評価

Vision(2017年製作の映画)
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比較的しょーもない(^^;)、意味深なだけの薄っぺらい主張。
「人は孤独になっちゃったから自然の偉大な流れに帰ろう」「破壊と再生は命の本質」とかさ、"いまさら言われてもなぁ"感がハンパねー。
   
「自然に抱かれる安心」を描きたいんだったら、むしろ雄大な森の映像と音だけたっぷり見せてくれれば足りるのに、素数だのガイア思想だの、使い古された材料で「浅さ隠し」していてげんなり。
トンネルが産道(胎内回帰)のメタファーとか失笑。
   
森の素晴らしさって、そんなにファンタジーごかしで観せないと伝わらないものか?
自己顕示欲もとい作家性が強いのは結構だけど、だったらもっと感性を磨いて欲しい(苦笑)。
   
「あん」「光」は好きだったので残念。「萌の朱雀」に退化してどうする。河瀬監督が森を撮ると失敗する?