samiam

ポップ・アイのsamiamのネタバレレビュー・内容・結末

ポップ・アイ(2017年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

タイが舞台の映画を初めて観た。
タイに長らく赴任していたかたから、タイはバンコクを離れると直ぐに田舎風景になると聞いていたが、まさにその様な状況が映し出されていた。
象をペットとして買うことができるなんて。

悲哀感じる中年建築家のある短い期間を切り取ったストーリー。

少年時代から、職を求めてバンコクに移住するまで飼っていた(と思 われた)象を見つけ、買い取って故郷に連れて帰そうとするが。

いくつかのエピソードが紹介されるが、どれも穏やかに淡々と流れていく感じ。
最後は疎ましく思われていた奧さんともいい感じに戻ってハッピーエンド。
このおじさんが、穏やかなとてもいい顔付き。きっとタイの名優、かな。

ところで、この象がおじさんに乗りなさいっていう仕草をするのだけど、飼い慣らされた象って、人を乗せる為に体の高さをそのままに、右前脚だけを人が足を掛け易いようにくの字に曲げる(一本足打法のように)ということをするんだね。
しかも人が登りやすいように少しづつ位置を変えて。
なんか、そこに感動した。

うちのかみさんは、隣の席で爆睡しておりました。

かみさん: それで、象はおじさんのところに帰れたの?
私: いや、おじさんは土地を売ってアパートにしてしまったので返せなかったのよ。
かみさん: それじゃあどうなったの?
私: 保護区に連れて行こうとするんだけど、途中ではぐれちゃって自分だけで歩いて行くのよ。
でも、「はぐれたら道沿いに真っ直ぐ行くんだよ」と言い聞かせていたから、保護区に行けたと思うよ。
かみさん: ふーん。

一応は気になるんだ、と思った次第。
samiam

samiam