【TVでは語られることのなかった、
ある男の物語。】
『人間が人間を救うことを諦めてどうすんだ！』
キュウレンジャーの物語の一翼を担うといっても過言ではないほどのバッググラウンドを持つ男、
スティンガーの物語。
ジャークマターにより悪に染まってしまった兄、スコルピオとの対峙の前に何があったのか。
チャンプとの絆を紡ぐ過程に何があったのか。
まさにスティンガーの核となる部分が明かされる。
スティンガーが使命を背負う転換点となった
スコルピオの襲撃。
彼の物語には欠かせないこのシーンは、
本編よりも詳細で、絶望的。
迫害により絶望を感じたミカと出会い、
熱血なチャンプと行動を共にすることで、彼は少し救われたのかもしれない。
本編でスティンガーが見せるスコルピオへの態度に少し疑問を持っていたが、今作の
“人間の心を救う”部分で、理解できたような気がする。
彼の持つ重い使命と独特の暗い雰囲気がなんだか妙に合っていて、
スティンガーにしか成せない作風。
突然MV風になるのもたぶん彼にしかできない。
キュウレンジャーのなかでは1番深掘りしてほしいキャラでもあったので、満足できる作品だった。
