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判決、ふたつの希望のkotのネタバレレビュー・内容・結末

判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

軽い気分で見始めたら、あれよあれよと話に引き込まれ、中東の内戦の歴史など全く知らない私でも身につまされた。
ただの痴話喧嘩から、人種間の差別・内戦の問題提起に発展。
お互いの身に染み込んだ、口には出せないほどの憎悪や苦しみがひしひしと伝わってきた。
当初、トニーをイケすかない差別野郎だと思っていたけど、中盤から印象が変わり始める。立場が変われば、生身の人間同士、歩み寄れる余地はあるのだという希望。
誰にも心の傷はある。その傷に触れるような暴言と暴行とでは、どちらがはたして罪が重いのか。
裁判が終わった後の、トニーとヤーセルの数秒間の目配せが素晴らしい。
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