判決、ふたつの希望のesのレビュー・感想・評価

個人の諍いがたちまち国を揺るがす民族間の争いに発展するスリラー法廷劇。
レバノン紛争では勝者敗者がはっきりとしなかった問題を敢えて白黒がつく法廷劇で問題にした所が興味深い。白黒つける事に意味があるのか、解決の糸口はもっと他のところにあるのではないかと問いかけているように感じた。
パレスチナ問題という国家問題を描きながらも、個人をきっちりと描いている点が好み。テンポ感も良いので中弛みがなく、それでいてしっかりと心に残る作品だった。