シングルマザーの母が息子を育てるために選んだのは共同保育。ドキュメンタリーながら嘘みたいな設定にまず惹かれた。 母は一人で育てることを選択せず、共に保育をしてくれる人を募集。気が付くと多くの大人に囲まれて育った息子が、大きくなり、過去の育ての親、共同生活の場を訪ねる
カメラを向けることにより、過去の育ての親に当時の自分の状況を聞き出し、異質な空間でそれぞれの想いがあり、彼らにとっても豊かな時間だったことが浮かぶ
そして、秀逸なのはカメラを持つことで叶った両親との正面からの対峙。母はなぜあのような選択をしたのか。父はどんな思いで離れて暮らしていたのか。
「家族になりたかったんだと思う」このシーンは映される写真の素晴らしさとともに本当に胸を打たれた