2019.1/12
話としてはつまんない。人を惹きつけないから。
でもそれをわざとやってるところがいい。つまり魅力のない主人公をおくことで、世界を救うヒーローに対するアンチテーゼをやっている。ヒーローひとりでどーにかなるわけないじゃん、つーか複数でもどーにもならんやろ、そして世界が善なる意志で団結することもないだろう、しかし悪は倒れる、盛者必衰の複雑系である人間社会の生態系機能によって、みたいな話。日本のポップカルチャー周りではこの企画と脚本で映画化するのは無理だろう、フランスの文化のぶ厚さを感じる。
studio4℃、お前ら背景を書くことに命かけすぎなんじゃ！ジブリ超えてるやないかい！！笑
4℃は寡作だからよーやく気づいたんだけど、この人たちはキャラを動かしたいんじゃないのね。背景を動かしたいんだなと感じた。背景を動かす（キャラの視点変更やカメラワークによって相対的に動くってことね、背景がウネウネするとかではない）ための基準点をキャラにしてるだけだから当然脇役でキャラには大した魅力がない。キャラどーでもいい感の原因はそこなんじゃないだろうか。
でもさ、その情熱的で偏執的な描き込みのおかげで、久しぶりに本物の、アニメでしか感じることの出来ない空気を持ったアニメ映画を見たぜ！ありがとー！
