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悲しみに、こんにちはのnatsumiのレビュー・感想・評価

悲しみに、こんにちは(2017年製作の映画)
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母親の死をきっかけにバルセロナからカタルーニャの田舎に引っ越し叔父一家と住み始めるフリダの一夏の話。カルラ・シモン監督の幼少期を元にした映画。(撮影に使われたカタルーニャの家も実際監督が育った家だそう。)都会から引っ越したのにフリダは大自然をすぐ受け入れて、いい天気で自然豊かな風景で遊ぶ子供たちが超可愛い… 比べて新しい人間関係を受け入れるのには時間が必要で、愛情を降り注がれても拒否してしまう。ほんとフリダ役の子がすごく上手い。子供視点の演出も撮り方も上手いからリアルで国は違くとも子供の頃の記憶を追体験するような懐かしさを感じる。穏やかな田舎の淡々とした日々が心を閉ざしたフリダとリンクしてて、最後に不意にドバッと感情が溢れだす。リアルで辛い。邦題が良い。監督の新作への期待大。
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