みはしゅん

スパイダーマン:ファー・フロム・ホームのみはしゅんのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

やっぱりMCUって唯一無二なんだな。エンドゲーム後の今作では世界中にいるファンの期待を一身に受けたが、映画中盤でそれ全て裏切ってみせた!

まずね、今作はいわばインフィニティサーガのエピローグ的な位置付けなんだなと思った。

サノスとの戦いはエンドゲームで区切りがついたけど、アイアンマンから始まった今サーガはこの作品を持って完結するんだな。

そして今作のストーリーに関して。

いやーほんとにMCUってスタジオの総合力がケタ違いなんだなって思ったよ。

まず予告時点で、

「あの戦いのあとに新たなバースができたんだ!これからFOX買収で手に入れたX-MENやF4も自然に合流できるやん!」

と世界中のファンが思わせておく。

そしたらどうよ。中盤で、

「全部バーチャルでした!マルチバースなんてありませんよ!」

と、ファンの期待を全て裏切ってみせた。あのシーンの間は呼吸止まってたよ。

ミステリオは原作ではヴィランなので、きっと裏切るんだろうな〜とか思ってた。だけど映画のストーリーだけでなくMCUという世界全体の期待を裏切ってくるとは……。

全体としてエンドゲーム後の世界をうまく使い、ピーターの成長や世界観を広げつつ、細かな小ネタで笑いを誘ってくる。

中でも「音楽はおれにまかせろ!」と言ったパッピーが選んだ曲はAC/DC!!あ〜〜これはズルい。この時に今作はインフィニティサーガのエピローグなんだなと確信したんだよ。

高校生ならではの青春要素もスパイダーマンならでは。ヒーローか、自分の人生かどちらを優先させるかの苦悩はエンドゲームでのトニーやキャップを思わせる。

それと映像表現がすごい。ミステリオとピーターがバーチャルで戦うあのシーン。レディプレイヤー1を観ているかのような気分になったよ。

そして過去作との関連性もアツい。ミステリオの根本はシビルウォーのバーチャルセラピーだし、アイアンマンでリアクターの小型化ができなかったあの博士まで!

鑑賞後、家に帰りすぐに確認。リアクター小型化失敗博士はばっちり映っていたけど、ミステリオはあんなにばっちり映ってなかった……。

でもね、トニーがあの会見のあとステージの裏側に下がる場面。トニーからピンマイクを取る髭生やしたスタッフがそれっぽく映ってて、もしやこれギレンホール?ってなった……。さすがに似てるだけ???

※追記:見直したら衣装が違ってた。ギレンホールは黒のジャケット、スタッフは青いシャツだった。残念。

そしてあのドローンシステム。エンドゲームの序盤でトニーが地球に帰ったあとキャップに説教するシーンで、

「地球を守るためにドローン軍団を配備するべきだった!」

って言ってたけど、5年でちゃんと完成させて配備してたのかトニー……。

そしてエンドクレジット後の映像。なんでフューリーは宇宙にいるの!?スクラルが見つけた故郷?彼らの宇宙船の中?謎が尽きない!

※追記:劇中で一度フューリーが「クリーの……」って口にするシーンを発見!なるほどここにもヒントがあったのかぁ〜!すごいぞMCU!

おそらくエターナルズの伏線なのか!?楽しみすぎる!!

いやー楽しかった。エンドゲームで一区切りついたと思いきやこの興奮。世界中を熱狂させるMCUの強さを感じる作品だった。来年以降のフェーズ4が待ちきれない!!!
みはしゅん

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