みはしゅん

オッペンハイマーのみはしゅんのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
1.0
伝記映画だとしてもあくまでエンターテイメントで、事実も虚構が入り混じり綺麗に整地されたものであると考えると、そのあたりはあまり客観的に評価したくない。

日本の公開が遅れた理由は正直分からなかった。
オスカーまで議論を起こさせないように、がやはり正解かもしれない。

歴史的背景は必ず知ってから見に行かないと会話についていけないと思う。
ざっとでもWikipediaくらい読んでからいくべきです。

ただ全体を通して感じたのは、ハリウッドしかりアメリカしかり世界を見ているふりして内側しかみていない。
ポリコレ云々を積極的に取り入れているようで、結局目線は己。
世界の警察、世界の中心を自認しているようで、所々にエゴが見えてくるのはすごく嫌だった。

ノーランの仕事に関しては、ある程度の描写は盛り込んでいて最低限の責任は果たしていると感じた。

事実を再確認したうえでもう1度見に行きたい。

※追記
改めて彼と戦争・原爆の歴史、そして広島長崎の惨状を学び直した。
やはり理不尽だ。惨劇の事実を是が非でも肯定はしたくない。
責任を感じていたとかそういう話ではなく大量殺人に少なくとも加担したことは揺るぎない。
そして、今作が米国のアカデミーで評価されたことも腑が煮えくりかえってくる。
日本のFuckinアカデミー真似事集団も来年今作に外国作品賞とか与えてたら今度こそ本当に潰れていいと思う。
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