このレビューはネタバレを含みます
MCU作品としてエンドゲーム以降の方向性を示す作品として、とても楽しみにしていました。
まずストーリーは素晴らしく、一学生としてのピーターパーカーと、世界を救ったアベンジャーズの一員であるスパイダーマンとしてのピーターパーカーの間で揺れる様を見事に描いていたと思います。
また今作のヴィランであるミステリオも魅力的なキャラクターで、二つの顔を使い分けスパイダーマンを追いつめていく様はかなりドキドキさせられました。ジェイク・ギレンホールさんの演技力の高さに感嘆します。
またヒロイン役のゼンデイヤさんも今までのスパイダーマンのMJとは違う魅力を持ったMJを演じてくれました。前作ではあまり目立たない印象でしたが、今作ではその魅力を十分に発揮してくれます。
MCU作品のフェーズ3を締めくくる作品として、とてもよい作品だとおもいました。私たち観客の、エンドゲームで全宇宙規模まで広がったアベンジャーズをどのようにこれからのアベンジャーズ作品につなげていくのかという心配と、作中のピーターパーカーの葛藤がリンクする部分もあり、そういった意味でもこれからのMCUを示してくれたのかなと思いました。