ヒロオさん

アッジ ~弱き者の復讐~のヒロオさんのレビュー・感想・評価

アッジ ~弱き者の復讐~(2017年製作の映画)
3.6
生活のために、届出なしの仕事をして生きる貧しい一家。主人公はおばあちゃん。ある日、孫が権力者の息子にレイプされ、ゴミ処理場で見つかる。しかし、警察は買収されており、まともに取り合ってくれない。お婆ちゃんは直接制裁を下す決意をする。

映画としてはそこそこの面白さだったが、性犯罪を処罰するハードルの高さを認識することができた。観る人によっては、暗くて胸糞悪いと思うのでは。

伝統的なインドの村では、レイプされても処罰がなく、被害者は泣き寝入りするケースが多いそう。でも、日本でも7割の被害者が泣き寝入りしているし、レイプ事件を有罪にするハードルも依然として高い。

最高裁(2011年7月25日判決)では、被害者は声をあげたり、抵抗できたはず、ということで加害者は無罪となった。最高裁まで事件が上がって、この判決を受けた被害者の気持ちに立ったら正気じゃいられないと思う。

インドが舞台だったが、日本の現状も一市民としてもっと知っておきたいと思った。
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